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  3. 宗教・宗派ごとに違う葬儀の形式

宗教・宗派ごとに違う葬儀の形式

祈り

有名な3つの形式

・仏教式

日本で一番多く行われている葬儀形式であり、9割ほどが仏教式です。
お坊さんを呼び読経してもらい、お布施を渡し、故人に対して戒名をつけます。
また参列者は焼香して、数珠を使って冥福を祈ります。
ただ仏教式にしても、宗派がいくつもあります。
浄土真宗や真言宗、日蓮宗など有名な宗派など以外にも、13の宗派があります。
このために、基本の葬儀の流れは変わりませんが、お経の内容や作法、祭壇の飾りなど、細かい部分に違いがあります。

・神道式

日本古来からある宗教であり、神道に基づいて行われます。
仏教とさほど違いはありませんが、こちらはより日本古来の神様を大切にするようなイメージがあります。
死後は家の守護神となるという考えであり、焼香の代わりに玉串奉奠を行います。
手水の儀式など独自の儀式もあり、神社でなく、自宅や式場で行います。
神社は神様の聖域であると考えるので、それ以外の場所で行うのです。

・キリスト教式

教会で行うことが多く、カトリック系とプロテスタント系の二大宗派に分かれます。
聖火や賛美歌を歌い、献花をして、死後は神に召されるとして祝います。
死は永遠の命の始まりと考えられており、祝い事の1つと考えるので、お悔やみは言いません。
お坊さんの代わりに、神父や牧師を呼んで行います。
カトリックは、葬儀と告別式は別に執り行い、通夜は行わずに、同じ儀式の通夜祭をすることが多いです。
プロテスタント系は、簡素に行うことが多く、こちらは葬儀と告別式は一緒に行い、通夜と同じ前夜祭を行います。

その他の形式

・友人葬

一部の宗教の方が行う形式で、お坊さんを呼ばず、その宗教の担当者が執り行います。
地域ごとに担当者がおり、参列者で読経し、故人を送ります。

・無宗教葬

宗教にとらわれず行う形式であり、自由な形式で行います。
形式にとらわれないので、故人の遺志を尊重し、希望通りに行うことも可能です。
お坊さんを呼ばずに行う、式の内容を好きなように決めるなど出来ます。
また、最近は従来と違う形式の葬儀も登場しており、海洋葬や宇宙葬など、新しい形の葬儀を行う方もいます。