介護用ベッドの機能
介護ベッドには、通常のベッドにないような機能が搭載されており、利用者が使いやすくなっています。
・背上げ
いわゆるリクライニング機能であり、背もたれの部分が、起き上がり角度を付けられるようになっています。
利用者にとっては、背上げを行うことによって、起き上がりやすくする、ベッドに横になりながら、食事などをしやすくします。
介護する側としては、ベッドの背を上げることによって、利用者の起き上がりを、よりしやすく手伝えます。
・高さ調節
ベッドの高さを調節できる機能であり、利用者にとっては、座りやすい高さに調節することが可能です。
調節することによって、ベッドに座っても、足裏がしっかりと床に付く位置にもっていけます。
足が床に付けば、腰にしっかりと力を入れられるので、立ち上がりやすくなります。
介護を行う側としては、利用者が横になったときに、高さを調節すれば、腰を不自然な位置でかがめて介護する必要がなくなり、腰への負担を減らせます。
・膝上げ
ベッドの膝をおく部分が起き上がる機能です。
横になってリクライニングを行うと、どうしても体が動いてしまうので、膝上げ機能があると、ずれるのを防げます。
介護用ベッドのモーター機能
ベッドにいくつモーターが付いているかでも、機能が違ってきます。
・1モーター
背上げのみ出来るベッドであり、起き上がりやすくするので、起き上がるときに不安な方向けです。
・2モーター
背上げと高さ調節が、別々に行えます。
背上げの時に連動して膝が上にいくので、ずり落ち防止にもなり、起き上がることにも、立ち上がることにも不安な方向けです。
・3モーター
膝上げ機能まである、多機能な介護ベッドです。
ベッドの各部分を自分で細かく調節できるので、ベッドの腕で過ごす時間が長い、日常の中でほとんど介護が必要な方向けです。
このようなモーターによっても機能は違ってきます。
さらには、手すりやテーブルなど、ベッド用の付属品もいくつかあり、これらも組み合わせて上手に使うと、より利用者が使いやすい環境になります。