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何歳になっても大切。高齢者の食事の基本

食べることも運動の1つ

食事

人間は、手足を動かさなければ、腕力や脚力が弱っていくように、実は食事をして口や喉を使うことは、首や口周辺の筋肉を鍛えて維持することに繋がります。

食事で手を動かすことは、手で箸やスプーンを握り、口元まで運びます。
これは手の筋肉のトレーニングになるばかりでなく、手を動かし口に運ぶという脳みそのトレーニングにもなります。
食事で手や口を動かすことは、脳みそへの刺激にもなるのです。
そして、咀嚼することは、老化防止に繋がり、食べ物の味や温度は、これも脳みそへの刺激になります。
咀嚼機能が弱ると、飲み込む力が弱り満足な食事が出来なくなりますが、食べることは、咀嚼機能を維持するのにも役立ちます。

シニアの食事

・栄養バランス

高齢になっても、栄養バランスを考えて食事をしましょう。
年を取ると食事量が減る人が多いので、栄養バランスを考え、食べやすさも考慮し、食べ物を選びます。
基本は3食朝昼晩と食べるようにして、白米などの炭水化物、野菜などのビタミン、魚や肉のタンパク質を摂取します。
特に高齢になると、肉はコレステロールで良くないと考えがちですが、良質なタンパク源となるので、脂身が気になる方は、鶏肉やささみを食べると良いでしょ。

・注意すべき食べ物

パンなどは食べると口の中がぱさぱさになるので、十分にお茶などを飲んで食べると良いでしょう。
おからや挽肉は、口の中でぼろぼろ崩れるので、食べにくいという方もいます。
海苔などは、口の中にくっついて食べにくいという方もいます。
またお餅は小さく切って、喉に詰まらないようにして、食べましょう。

・楽しく食べる

食事を楽しみにしている高齢者も多いですが、楽しく食べられる工夫をしましょう。
家族や友人と一緒に食べるようにして、好き嫌いはなくした方がよいです。
特に鍋などになると、一人だけ鍋の中から食べ物を選んで食べては、他の人は良い顔はしません。

日差しの入る明るい食卓を作るようにして、ランチョンマットなどでテーブルを飾りましょう。
食器も気に入ったものをいくつか用意しておくと良いです。
盛りつけを工夫する、飾りとなる付け合わせを用意するなど、見た目にも工夫すると良いです。
食べにくい時は、器を工夫して、1つの器にご飯やおかずを盛るなどして食べると、食べやすいです。

・上体を起こす

もしも体を起こして食べるのが難しいような場合でも、出来るだけ上体は起こすようにします。
ソファーや座椅子にもたれかかり、体を起こして、食事をするようにしましょう。
体を起こした方が、食べ物は喉を通りやすく、喉が詰まることも少なくなります。
また上体を起こせば見える景色も違い、家族や友人の姿を見ながら食べられ、会話も弾むでしょう。